お問合わせ
CONTACT
MEDIA
CATEGORY
後を迎えるにあたって、自身の生活スタイルに合った住居で暮らしたいと考える方もいるでしょう。老後の住まいの選択肢のひとつとして、コンテナハウスを検討している方もいるかもしれません。
当記事では、老後の住まいにコンテナハウスを検討するときのポイントを解説します。コンテナハウスにかかる費用も紹介しているため、老後にコンテナハウスに住むかどうかを検討している方は参考にしてみてください。
ポイントはコンテナハウスのメリットとデメリットを押さえることです。老後の住まいに求める条件の観点からメリットとデメリットを押さえることにより、コンテナハウスが自身の生活に合った住居かどうかを判断できる可能性があります。
【老後の住まいに求める条件の例】
「住み心地」「デザイン性」「耐久性」は、とくに老後の生活の質を左右する条件として挙げられます。自分の老後の住まいとしてコンテナハウスが合っているかどうかを判断するために、それぞれの項目のメリットとデメリットを押さえてみましょう。
老後の住まいに求める条件のひとつとして「住み心地」が挙げられます。老後の暮らしでは体調管理に配慮することになるため、健康面の観点からコンテナハウスの住み心地におけるメリットとデメリットを確認してみましょう。
【住み心地におけるメリットとデメリット】
項目 | 内容 |
メリット | 部屋の移動や管理が楽にできる |
デメリット | 外気の影響を受けやすい |
住み心地におけるメリットは「部屋の移動や管理が楽にできる点」です。コンテナハウスは平屋のコンパクトな造りの住居が実現できるため、「階段を昇降する必要がない」「掃除の手間が少ない」など、老後の日常生活への負担を抑えられます。
住み心地におけるデメリットは「外気の影響を受けやすい点」です。コンテナハウスは鉄骨造である関係上、木造住宅と比較すると外の気温が伝わりやすく、夏は暑く冬は寒くなりやすいため、老後の身体的な負担を考慮した断熱対策を施す必要があります。
なお、コンテナハウスは気密性が高い特徴があります。「エアコンの効きが良い」「遮音性が高い」など、気密性の高さによるメリットも挙げられるため、住み心地の観点からコンテナハウスを検討するときは、気密性が高い特徴があることも留意しておきましょう。
老後の住まいに求める条件のひとつとして「デザイン性」が挙げられます。老後は家で過ごす時間が長くなるため、自身の好みや機能性の高さにおける観点からコンテナハウスのデザイン性に関するメリットとデメリットを確認してみましょう。
【デザイン性におけるメリットとデメリット】
項目 | 内容 |
メリット | 内装の自由度が高い |
デメリット | 木造住宅とは外観が異なる |
デザイン性におけるメリットは「内装の自由度が高い点」です。「箱型の形状」「コンテナハウス同士で連結できる」という特徴があるため、趣味の空間を作ることやバリアフリーに配慮した造作など、注文住宅のように設計することができます。
デザイン性におけるデメリットは「木造住宅と外観が異なる点」です。コンテナハウスは鉄で作られた箱形の形状をしているため、老後も慣れ親しんだ木造住宅のような外観の住居で暮らしたい場合は、外壁加工の工事を施す必要があります。
木造住宅と異なる外観がコンテナハウスの魅力と感じる考え方もあります。「無骨な鉄の質感」「箱型の形状」など、個性的な外観の住居に仕上がるため、デザイン性の観点からコンテナハウスを検討するときは、自身の好みに合っているかどうかも確認してみてください。
老後の住まいに求める条件のひとつとして「耐久性」が挙げられます。コンテナハウスの法廷耐用年数は34年であり、木造住宅と比較すると長いですが、形状や材質の観点からメリットとデメリットが挙げられるため確認してみましょう。
【耐久性におけるメリットとデメリット】
項目 | 内容 |
メリット | 自然災害に強い |
デメリット | メンテナンスが必要 |
耐久性におけるメリットは「自然災害に強い点」です。コンテナハウスは重量鉄骨造に分類され、マンションやビルなどの建物と同程度の頑丈さがあるため、老朽化した木造住宅と比較すると、地震や台風などの自然災害に耐えうる強度があります。
耐久性におけるデメリットは「メンテナンスが必要な点」です。コンテナハウスも他の住宅と同様に定期的なメンテナンスが必要になりますが、コンテナハウスは形状や材質の特徴から、「サビ対策」「雨漏り対策」「シロアリ対策」のメンテナンスが必要となります。
あくまで耐用年数は資産価値を測る指標であるため、定期的なメンテナンスを施せば、耐用年数を超えても子供へ引き継ぐことや売却できる可能性があります。耐久性の観点からコンテナハウスを検討するときは、メンテナンスを見据えた購入を考えてみてください。
住宅用のコンテナハウスの購入には、さまざまな費用がかかります。コンテナ本体にかかる費用だけでなく、輸送設置費やインフラ工事費なども発生するため、老後の住まいとしてコンテナハウスを検討している方は費用の項目を確認しておきましょう。
【住宅用コンテナハウスの購入にかかる費用の項目例】
項目 | 費用の目安 |
土地代 | 場所によって異なる |
コンテナハウス本体代 | 20フィート…90万円前後
40フィート…200万円前後 |
建築確認申請代 | 2万円~5万円程度
(業者に依頼する場合は20万円~50万円程度) |
運送費 | 20フィート…4万円~18万円程度
40フィート…7万円~30万円程度 |
基礎工事費 | 1フィートあたり1万円程度
※傾斜地と平坦地によって異なる場合がある |
インフラ工事費 | 電気工事…10万円~15万円程度
給排水設備工事…200万円~300万円程度 |
内外装工事費 | 外装…10万円~(デザインや材質によって異なる)
内装…坪単価50万円~100万円程度(デザインや資材によって異なる) |
その他オプション代 | ガレージに電動シャッター…40万円~50万円程度
トイレや風呂場に手すり…3万円~5万円程度 玄関前にスロープ…5万円~45万円程度 |
住宅用コンテナハウスの購入にかかる費用の目安は、土地代とオプション代を除くと500万円から1,500万円程度になります。「コンテナの大きさ」「輸送距離」などさまざまな要因により価格が変動するため、コンテナハウスにかかる費用には幅があります。
また、老後に住宅用コンテナハウスを購入する場合、意外にかかる費用項目は「オプション代」です。手すりやスロープなど、老後の生活を考慮したバリアフリー機能をもつオプションを追加する場合は、それぞれオプションに応じた費用が発生します。
なお、業者を選ぶときは相見積もりを取得することを検討しましょう。「企画から施工まで一気通貫で行う」「一部の工程は外注で行う」など、業者によって施工方法や体制が異なるため、それぞれの特徴や価格を比較することにより、予算と希望に合った業者を見つけることを検討してみてください。
コンテナハウスを検討するときは、維持費の目安を把握しておきましょう。定期的に発生する支出は老後の資金設計に関わる可能性があるため、コンテナハウスにおける維持費の項目を確認してみましょう。
【コンテナハウスにおける維持費の項目の例】
項目 | 費用の目安 |
固定資産税 | 課税標準額×税率1.4%=固定資産税額 |
都市計画税 | 課税標準額×税率(0.3%の制限税率)=都市計画税 |
火災保険料 | 年間5,000円~8,000円程度 |
|
|
コンテナハウスの維持費として「税金と保険料」が挙げられます。「固定資産税」「都市計画税」「火災保険料」など、住宅を所有する場合は税金や任意加入した保険料の支払いが必要です。
また、コンテナハウス特有の維持費として「メンテナンス費用」が挙げられます。コンテナハウスは材質や形状から、木造住宅と比較して「サビ対策」「シロアリ対策」「雨漏り対策」など独自のメンテナンスが必要です。
なお、住宅ローンを利用してコンテナハウスを購入する場合は、ローンの返済額を考慮しましょう。トラブルにより急なメンテナンスが必要になるおそれもあるため、メンテナンス費用を確保できる範囲での返済プランを組むことを検討してみてください。
コンテナハウスは建てられない場所があります。「住んでいる自宅を老後はコンテナハウスに建て替えたい」など、すでに住居を建てたい土地が決まっている場合は、コンテナハウスの建築が可能かどうかを確認してみてください。
【コンテナハウスが建てられない場所の例】
項目 | 概要 |
再建築不可物件の場所 | 建築基準法第43条によって定められている、新たに建築物を建てられない場所のこと。 |
搬入作業ができない場所 | 道路状況や周辺環境により、「クレーン」「トレーラー」など、コンテナの搬入作業に必要な機材が入れない場所のこと。 |
再建築不可物件の場所の場合、原則としてコンテナハウスは建てられません。建築確認が不要な場合を除き、再建築不可物件に建築物を建てることは法律上認められていないためです。
また、 搬入作業ができない場所の場合、原則としてコンテナハウスは建てられません。「道幅が狭い」「電線が多い」などの状況により、トレーラーやクレーンが進入できない場所は搬入作業ができないためです。
コンテナハウスが建てられる場所かどうかは、専門業者に確認を取りましょう。専門業者に建築可否と搬入可否を確認することにより、コンテナハウスが建てられる場所かどうか判断することができるため、専門業者に見積を依頼する際に確認してみてください。
ポイントはコンテナハウスのメリットとデメリットを押さえることです。老後の住まいに求める条件の観点から、コンテナハウスのメリットとデメリットを押さえることにより、コンテナハウスが自分の生活に合った住居かどうかを判断する材料となります。
住宅用のコンテナハウスの購入には、さまざまな費用がかかります。コンテナ本体にかかる費用だけでなく、運送費やインフラ工事費なども発生するため、老後の住まいとしてコンテナハウスを検討している方は費用の項目を確認しておきましょう。
コンテナハウスは建てられない場所があります。「住んでいる自宅を老後はコンテナハウスに建て替えたい」など、すでに住居を建てたい土地が決まっている場合は、コンテナハウスの建築が可能かどうかを確認してみてください。