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コンテナハウス

コンテナハウスDIYの基礎知識と施工範囲を解説

コンテナハウスの需要増加とDIY市場の拡大に伴い、コンテナハウスのDIY人気が高まりつつあります。しかし、実際にDIYでコンテナハウスは建てられるのか、できるとしたら何から始めればいいのか、気になっている方も多いと思います。

 

当記事では、コンテナハウスDIYの基礎知識と施工範囲を解説しますコンテナハウスをDIYで建てたいと考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。

 

なお、コンテナハウスについての詳しい解説は「コンテナハウスとは?注目の理由や設置する場合の注意点を解説」で説明していますので、そちらも併せてご覧ください。

コンテナハウスDIYの基礎知識

コンテナハウスのDIYに着手する前に、安全面や作業効率に関わる基本的な知識を確認しておきましょう。日頃からDIYに慣れ親しんでいる方でもコンテナという特殊な構造物を扱う上では、普段とは違った注意や工夫が必要になるためです。

 

また、十分な準備と適切な施工ができるかどうかでコンテナハウスの最終的な仕上がりが変わります。知識や技術が不足している状態でコンテナハウスのDIYを進めると安全性や居住性に問題が生じるだけでなく、法令違反に繋がる可能性があるため、しっかり確認することが大切です。

 

【コンテナハウスDIYの基礎知識】

  • 建築用コンテナを使用する
  • 必要な工具と材料を準備する
  • 建築基準法などの関連法規を遵守する
  • 必要に応じて専門業者に依頼する

建築用コンテナを使用する

コンテナハウスに使用するコンテナは、原則としてJIS規格の建築用コンテナです。建築用コンテナはコンテナ販売・製造業者から購入するのが一般的で、多くの場合、顧客のニーズに合わせて様々な種類が用意されています。

 

建築用コンテナのサイズは、主に20フィートと40フィートの2種類あります。コンテナハウスの奥行きを示す長さは 20フィートで約6m、40フィートで約12mあり、高さと幅はいずれも同じ(約2.6m×約2.4m)です。これらの基本的なサイズに加え、高さが通常よりも高い(約2.9m)ハイキューブ型もあります。

 

なお、巷で見られる自作のコンテナハウスの中には中古コンテナが使われていることがありますが、構造的な安全性への懸念や建築基準法への適合の難しさからDIYには適しません。必ず建築用コンテナであることを確認した上で、DIYの技術レベル、時間、予算などの条件に適したコンテナを選びましょう。

 

建築用コンテナと中古コンテナ(海上輸送用コンテナ)との違いは「建築用コンテナとは?海上輸送用コンテナとの違いや必要条件を解説 」で説明していますので、ぜひ確認してみてください。

建築用コンテナの価格相場

新品の建築用コンテナの価格相場は、20フィートが90万円前後から、40フィートが200万円前後からです。実際の価格はコンテナの仕様によって異なります。

 

コンテナハウスの建設費用には、建築用コンテナの価格に運搬費、基礎工事費、各種申請費用などが加算されます。 これらの費用は設置環境や設計の難易度などによって変わるため、事前の現地調査に基づいた詳細な見積もりが不可欠となります。

 

たとえば、大型クレーンでの吊り上げが難しいような狭い場所では小型のクレーンやユニック車などの狭所作業に適した車両を別途準備する必要があり、耐震性に不安のあるような脆弱な土地では地盤改良が必要になるなど、追加費用が発生する可能性があります。

 

また、オーダーメイドの複雑な設計や複数のコンテナを連結するような大規模な建築では工期が長くなる傾向があり、それに伴って人件費や管理費も増加することが考えられます。

 

したがって、コンテナハウスの建設を検討する際は、必ず付帯費用と変動要因を考慮し、複数の業者から見積もりを取ることが重要です。そうすることで予期せぬ出費を抑え、DIY費用とのバランスの取れた現実的な資金計画が実現できるでしょう。

 

なお、「コンテナハウスの価格は?本体や設置する際にかかる費用を解説」では、コンテナハウスの設置にかかる費用も説明していますので、ぜひ参考にしてみてください。

建築用コンテナの仕様と選び方

建築用コンテナの仕様には、スケルトン、標準仕上げ、セミオーダー、フルオーダーなどがあり、カスタマイズ性が高いほど価格も上昇します。選び方によっては数千万円以上になる場合もあるため、初めにカスタマイズの必要性を慎重に検討しておくことが重要です。

 

具体的には、コンテナハウスの用途に応じて最低限必要な機能を洗い出し、将来的な拡張性や利便性を考慮してカスタマイズの程度を決めていきます。そうすることで無駄な費用の発生を防ぎ、コストパフォーマンスに優れたコンテナハウスを建てられるようになります。

 

【建築用コンテナの仕様と参考価格】

仕様 詳細 参考価格
スケルトン 枠組みのみの最低限の構造で内装や設備は購入者が自由に設計・施工できる 20フィート90万円前後から、

40フィート200万円前後から

標準仕上げ 壁や床の下地処理、断熱工事、電気配線などの基本的な工事は業者が行い、壁紙や床材の仕上げ、照明器具の取り付けなどは購入者が行う 20フィート300万円前後から、

40フィート500万円前後から

セミオーダー 業者が提供している内装プランの中から選択する(一部仕様変更も可能) 20フィート400万円前後から、

40フィート600万円前後から

フルオーダー 壁、床、天井の仕上げ材、断熱材の種類、窓やドアの位置や種類、照明、コンセントの位置など、細部に至るまで購入者の要望通りに業者が施工する 希望次第で数千万円以上になる場合もある

 

建築用コンテナを選ぶ際は、初めにコンテナハウスに必要な強度、断熱性、防水性などの機能要件を洗い出すことが重要です。その上で、DIYで可能な範囲と業者に委託する範囲を明確化し、予算とのバランスを調整していきます。

 

たとえば、枠組みのみの最もシンプルなスケルトンコンテナは、内装のほとんどをDIYで施工でき、手軽な予算から少しずつ理想の空間に仕上げることが可能です。電気や水回りなどは専門業者に依頼する必要がありますが、自分らしさを演出したい場合に適しています。

 

一方、標準仕上げのコンテナは、DIYの楽しさを味わいながら居住に必要な基本機能を備えることが可能です。断熱工事や基本的な内装はプロに任せて十分な性能を確保し、壁の塗装や床材の設置などの比較的簡単な作業をDIYで行うことでコスト削減に繋がります。

 

標準仕様をベースに仕様の一部やオプションの選択・変更が可能なのが、セミオーダーのコンテナです。構造に関わる変更は難しい場合があるものの、ある程度の自由度があり、窓の位置や数、ドアの種類、断熱材の追加といったオプションを要望に合わせて調整できます。

 

フルオーダーのコンテナは最も設計の自由度が高く、間取りや設備、内外装などの細部に至るまで自分の理想を反映させることができます。ただし、その分費用も高額になりやすいため、 予算とのバランスを見ながら最適なオーダー内容を決めることが大切です。

 

なお、建築用コンテナの実際の仕様やオプション、価格設定などは業者によって異なります。費用の詳細は事前に販売元に確認するようにしてください。

工具と材料を準備する

コンテナハウスのDIYで準備する工具と材料は、DIYの施工内容によって異なります。内装工事のみをDIYしたい場合と基礎工事から断熱工事、外装工事までを行う場合とでは工具の選び方や材料の種類が変わるためです。

 

DIY初心者~中級者レベルであれば、必要な工具と材料のほとんどをホームセンターで揃えられます。一方、DIY上級者レベルでは、より専門的な工具や特殊な材料などを求める場合も多く、金物店、木材店、塗料店といった各種専門店を活用する傾向があります。

 

また、国内流通品以外にも自分で工具をカスタマイズしたり、海外から珍しい製品を取り寄せたり、廃材やアンティーク品を再利用したりするのもDIYの醍醐味です。自身のDIYのレベルに合わせてどのような工具と材料が必要になるか、リストアップしてみましょう。

専用工具を使用するとDIYの作業効率が向上する

コンテナハウスのDIYは、専用工具を使用すると作業効率が向上します。一般的なDIYに比べて専用工具を必要とする場合が多く、特に素材の強度が高い鉄骨造のコンテナや部材を加工する際には電動工具が不可欠です。

 

コンテナハウスのDIYに必要な各種工具は手持ちの物で代用できる場合もありますが、専用工具を使用するほうが作業効率が良く、仕上がりや安全面などにおいても優れたパフォーマンスが期待できます。

 

【コンテナハウスの施工範囲とDIYに必要な工具の例】

施工内容 用途 必要な工具
設計・基礎工事 計測・測定 メジャー、レーザー距離計、水平器、下げ振り
穴掘り スコップ、シャベル、ツルハシ、杭打ちハンマー、電動オーガー
コンテナ加工 切断・研磨 ディスクグラインダー、サンダー、ジグソー、プラズマカッター
穴あけ 電動ドリル、ドリルビット、ホールソー
接合 アーク溶接機、半自動溶接機
断熱工事 切断 断熱材カッター、万能ハサミ
接着・固定 ガムテープ、養生テープ、接着剤、シーリング材、コーキングガン、タッカー、ステープル
内装工事 切断 丸ノコ、ジグソー、クロス用カッターナイフ
穴あけ・ネジ締め 電動ドリル、インパクトドライバー、手動ドライバーセット、ビス(ネジ)
固定・釘打ち クランプ、ハンマー
外装工事 切断・穴あけ・ネジ締め ※内装工事と同様
塗装 塗料、刷毛、ローラー、スプレーガン、マスキングテープ
防水・気密処理 シーリング材、コーキングガン

 

断熱材を加工する場合、発泡スチロールのような柔らかい素材であればカッターナイフでも切り出せますが、グラスウールやロックウールなどの繊維系の素材は断熱材カッターやジグソーの使用が推奨されます。専用工具は断熱材の均一なカットを可能にし、隙間なく充填することで断熱性能を最大限に引き出せます。

 

また、内装材を取り付ける場合は、インパクトドライバーや電動サンダーを使用するとビス打ちや研磨における作業負担が減らせます。施工時には正確な計測が求められますが、コンテナのような大型で直線的な構造物にはレーザー距離計を使用することで一人でも正確かつ効率的に長距離を測ることができます。

 

さらに、コンテナの開口や接合などもDIYで施工したい場合には、ディスクグラインダーや溶接機が必要です。換気用の小さな穴であれば金属用のやすりなどでも開けられる場合がありますが、時間と労力がかかる上、専用工具のような精密な仕上がりは期待できません。

 

最近では工具のレンタルサービスを行っている店舗も多く、必要な時だけ専用工具を借りることも可能です。専用工具は初期費用がかかるものの、作業効率の向上、仕上がりの美しさ、安全性の確保といった観点から見るとコストパフォーマンスが高いと言えるでしょう。

DIYの材料は用途や機能を考慮して選ぶ

コンテナハウスのDIYに必要な材料は、コンテナハウスの用途や機能に適した材料を選びましょう。適切な材料を選ぶことで完成後の快適性や安全性が確保され、長期的に見てメンテナンスの手間やコストを抑えることができるためです。

 

DIYの普及によって初心者でも扱いやすい材料が増え、選定に迷うこともありますが、Web上に公開されている使用方法の説明やHow To動画などを参考にしてみると、どれを選べば良いのかがイメージしやすくなります。

 

【コンテナハウスの施工範囲とDIYに必要な材料】

施工範囲 詳細 材料・設備
下地工事 下地、断熱、防音 防湿シート、断熱材(グラスウール、ロックウール、スタイロフォーム)、防音材(吸音パネル、遮音シート)、野縁・間柱・根太などの下地材(木材、軽量鉄骨)、壁材(ベニヤ、石膏ボード)
内装工事 天井、壁、床 天井材・壁材(クロス、パネル、羽目板)、床材(フローリング、フロアタイル、クッションフロア、カーペット)
外装工事 外壁、屋根 塗料、外壁材(羽目板、サイディング)、ルーフィング、屋根材(アスファルトシングル、スレート、波板、軽量瓦)
基礎工事 基礎 基礎ブロック、コンクリートパッド、グラウト
設備工事 窓、ドア、空調、照明 サッシ、ドア、エアコン、換気扇、照明器具

 

たとえば、ガレージを作りたいなら、床材には汚れに強く耐久性のあるコンクリートフロアや強化シートが適しています。壁材には工具を整理しやすい有孔ボードやメンテナンスが容易な金属サイディングを採用するなど、用途や利便性から材料が検討できます。

 

また、自然を感じられる空間を好むなら、内装材には木材の羽目板や珪藻土クロス、床材には無垢フローリングや畳などの天然素材を採用すると、素材そのものの質感や調湿効果によって心地良い居住空間が実現できます。

 

一方、電気設備材に含まれる分電盤、電気メーター、特殊な照明器具、高圧に関わる部材、及び給排水設備材に含まれるポンプ、特殊配管(ステンレス管、銅管など)、専門的なバルブ、衛生陶器(便器、洗面台など)は専門業者から購入し、施工も任せるのが一般的です。

 

将来的にコンテナハウスの増減築や移設が見込まれる場合は、解体や再利用のしやすさを考慮した材料選びも必要です。長期的な視点を持つことで廃棄費用や新たな資材の調達費用を抑えられ、環境に配慮した持続可能なコンテナハウスの建設に貢献できます。

 

なお、専門業者によっては建築資材を独自のルートで調達し、安価で提供可能な場合もあります。コンテナハウスのDIYに着手する前に専門業者に見積もりを依頼し、材料費や施工費に加え、アフターフォローも含めて検討してみると、より最適な選択ができるでしょう。

建築基準法などの関連法規を遵守する

コンテナハウスには様々な法規制が関係します。コンテナハウスをDIYする場合も同様に、建築基準法などの関連法規を遵守しなければならない決まりがあります。

 

法規制に違反すると、工事の中止や建物の撤去命令、罰金などが科せられる可能性があります。そのため、DIYの施工範囲や作業の難易度に関わらず、コンテナハウスの設置を検討している段階で専門家への相談や関係機関への確認を行うことが大切です。

 

【コンテナハウスの関連法規】

関連法規 詳細 補足
建築基準法 コンテナハウスが建築物とみなされる場合、通常の住宅と同様に建築確認申請が必要となる DIYの場合、基準(建ぺい率、容積率、高さ制限、防火規制、耐震基準など)を満たすための設計や施工が難しい場合もある
道路交通法・道路運送車両法 コンテナハウスの運搬や設置に関して許可が必要になる場合がある 道路使用許可、特殊車両通行許可
都市計画法・消防法 抵触するとコンテナハウスの設置や利用が制限される場合がある 都市計画法、消防法
各自治体の条例 抵触するとコンテナハウスの設置や利用が制限される場合がある 景観条例、風致地区・緑地保全地域

 

建築基準法は建物の安全性や防災性、衛生性などに関する最低限の基準を定めた法律です。この法律では建物の種類や用途、規模に応じて構造、防火、避難、設備などに関する詳細な規定が設けられ、コンテナハウスの建築においても原則としてこの法律が適用されます。

 

具体的には、基礎、壁、屋根などの構造部分が安全基準を満たしているか、火災発生時の延焼を防ぐための防火措置が講じられているか、避難経路が確保されているか、換気や採光などの衛生的な環境が保たれているかといった点が審査の対象となります。

 

また、建築基準法以外にも都市計画法や消防法、各自治体の条例などが関係する場合があります。たとえば、都市計画法では用途地域によって建築可能な建物の種類や規模が制限され、消防法では一定規模以上の建物に消火設備や避難設備の設置が義務付けられています。

 

さらに、コンテナハウスが土地に定着し、建築物として認められる場合は固定資産税が課税されます。その点も含めてコンテナハウスに関わる関連法規は事前にしっかりと調査し、不明点がある場合は、建築士や行政書士などの専門家、または、自治体の建築指導課などに相談するようにしましょう。

 

なお、コンテナハウスに関わる法規制は以下のリンクで詳しく説明していますので、ぜひ参考にしてみてください。

コンテナハウスの建築確認が必要な場合と不要な場合を解説

再建築不可物件にコンテナハウスを設置するための条件や注意点を解説

市街化調整区域にコンテナハウスは建築できない?調整区域の活用方法とあわせて解説

コンテナハウスにかかる固定資産税の評価基準と税金対策について解説

必要に応じて専門業者に依頼する

コンテナハウスのDIYでは必要に応じて専門業者に依頼することが望ましい場合があります。専門知識と技術が求められる設計・施工、資格が必要な電気工事や給排水設備工事などはDIYでは難しいばかりか、安全確保の徹底と関連法規の遵守が不可欠なためです。

 

また、コンテナハウスの建築には法的な手続きが伴い、場合によっては手続きが複雑になることもあります。コンテナハウスのDIYを計画する上で自力では難しいと感じた際は、早めに専門家のサポートを検討するようにしてください。

 

【専門業者と依頼できる内容】

専門業者 役割 業務内容
設計事務所 構造安全性や快適性を考慮した設計構築、法的規制に基づく建築確認申請などの手続き代行 構造計算、断熱・換気計画、内装デザインの提案
建築業者 コンテナの設置や施工に関する工事全般 コンテナ加工、基礎工事、断熱工事、内装・外装工事・設備工事
電気工事士 安全に電力を供給するための電気配線工事 電気配線工事、照明、コンセント、空調設備などの電気設備の設置・配線
給排水設備業者 衛生的な水利用と排水処理を行うための給排水工事 給排水設備工事・キッチン、トイレ、シャワーなどの給排水設備の設置
配送業者 コンテナの輸送、設置 トレーラーでの輸送、クレーンによる設置作業

 

コンテナハウスのDIYは自身の能力レベルを適切に評価し、専門業者との連携によってリソースを最適化することが重要です。足りないリソースを専門業者に補ってもらうことで、コンテナハウスのDIYをより安全で効率的に進められるからです。

 

反対にリソースが足りないと建設計画が滞り、費用が余計に発生する可能性があります。また、DIYの範疇を超えた施工は構造的な欠陥や事故に繋がり、建築基準法や地域の条例などの関連法規に抵触した場合はコンテナハウスが違法建築と見なされる原因になり得ます。

 

コンテナハウスの建設業者に依頼すると、設計から施工までの一連の作業をまとめて委託できます。専門業者ごとにそれぞれの作業を依頼するとなれば時間と手間がかかりますが、必要な手続きや施工を一任できる業者であればDIY初心者でも安心して依頼しやすいです。

 

なお、どの専門業者に依頼する場合でも作業スケジュールは細かく共有し、安全管理の徹底と記録の保全を心がけることが重要です。DIYの進捗状況を業者に伝えておくと工事のタイミングが調整しやすくなり、お互いの作業場所や動線を確保することで事故を防げます。

 

また、打ち合わせの内容や決定事項などを画像やメモで記録しておくとトラブル防止に繋がります。特に仕様変更や追加工事が発生した場合は必ず書面で合意内容を記録するようにしましょう。

コンテナハウスDIYの施工範囲

コンテナハウスの建設は、基礎工事から内装・外装工事、電気・給排水設備の設置まで多岐に渡ります。どこまでの範囲を専門業者に依頼し、どの部分にDIYを取り入れるかは、個人のスキル、予算、希望する仕上がりによって異なります。

 

たとえば、DIYでコンテナを加工する場合、見た目には分からなくとも切断面に歪みが生じていたり、連結部分に接合不良があったりすると、耐震性の低下や雨水の侵入といった構造的な問題を引き起こす可能性があります。

 

また、DIYでの作業は安全対策も自身で行わなければなりません。作業時の服装は削りくずや火花が飛び散る可能性に備えて長袖・長ズボンが推奨され、作業内容に応じて安全メガネ、防塵マスク、耳栓、保護手袋といった保護具を用意するなど、想定される危険に対する備えが必要です。

 

したがって、DIYでの施工に不安がある場合や構造的な安全性を確保したい場合は、専門業者にある程度の施工を任せることが賢明です。

 

【コンテナハウスの基本的な施工範囲】

DIYの難易度 施工範囲
DIYでも施工しやすい ・内装工事
DIYの難易度が高い ・外装工事

・断熱・気密・防音工事

業者への依頼が推奨される ・基礎工事

・コンテナ本体の設置

・構造に関わる工事

・電気・給排水設備の引き込み

・屋根工事

内装工事

コンテナハウスの施工範囲の中でも内装工事はDIYがしやすく、壁や床の仕上げや造作家具の設置、装飾などの大部分を施工可能です。材料や設備の種類は一般住宅と同様で、DIY向けの材料が豊富に流通していることから初心者でも挑戦しやすい傾向があります。

 

内装工事費の目安は、材料や設備の種類、DIYの程度によって異なりますが、DIYを主体とする場合、坪単価5万円〜20万円程度が目安となります。素材や機能によって費用が変動するため、DIYの目的に適した素材選びと設備の選定が重要です。

 

壁・床・天井のDIYは基本的に仕上げとなる作業が対象で、断熱処理などの下地施工が済んでいる状態から始めます。内装パネルやクロスの貼り付け、ペイント、フローリングの設置などを施すことで自分好みの個性的な空間に作り上げることができます。

 

たとえば、壁や天井の仕上げは石膏ボードに壁紙を貼るのが一般的ですが、ベニヤ板やOSB合板などをあえて見せる現し仕上げにすると塗料を塗るだけで雰囲気が決まり、コスト削減に繋がります。塗装は継ぎ目がなく壁紙とは違った独特の質感を表現できるため、狭く見られがちなコンテナ内部に広々とした印象を与える効果が期待できます。

 

また、床の仕上げは、キッチンや洗面所のような水濡れの心配がある場所にはシミやカビの発生を抑える耐水性・防汚性に優れたクッションフロアやフロアタイルを選び、リビングや寝室には木の温もりを感じられるフローリングや冬でも足元が冷えにくいカーペットなどを採用することで、用途や好みに合わせた快適で機能的な空間が構築できます。

 

造作家具のDIYは、寸法や使い勝手に合わせた設計が可能なことからコンテナ内の限られたスペースを有効活用できます。また、内装に装飾やアクセントを施したい場合は、ライトや小物、アクセントウォールなどの装飾パーツで自由なカスタマイズも可能です。

 

なお、コンテナハウスの内装事例は「コンテナハウスのおしゃれな内装事例!間取りや設置できる設備も解説」で説明しています。内装の画像も確認できますので、ぜひ参考にしてみてください。

外装工事

コンテナハウスの外装工事は、施工範囲によってDIYの難易度が変わります。外壁の塗装や外装パネルの取り付けなどはDIYでも比較的手軽にできますが、大がかりな形状変更や構造に関わる部分の加工は安全性や耐久性に関わるため、専門業者に任せるのが一般的です。

 

また、DIYでできる範囲であっても足場の設置や高所作業には十分な安全対策が必要です。転落事故などを防ぐためにも無理のない範囲で作業を進め、不安な場合は専門業者に相談することが賢明です。

 

【外装工事の施工範囲】

工程 DIY可能な範囲 専門業者に依頼すべき範囲
壁面の開口 既存の開口部の補強、シーリング剤の追加 窓やドア部分の開口・溶接、補強材の取り付け
外壁材の施工 木材(木板、サイディングなど)や波板(ポリカーボネート、ガルバリウム鋼板など)の取り付け、軽量な金属サイディングの貼り付け(ビス止めなど) モルタル塗り、タイル貼り(専門的な技術と経験が必要)、重量のある金属サイディングの溶接固定
塗装・仕上げ 外壁塗装(刷毛、ローラー、DIY用スプレーガン)、コーキング材の充填(隙間埋め)、装飾材の取り付け(モールディングなど) 特殊塗料の施工(防火塗料など)、複雑なデザイン塗装

 

コンテナハウスは頑丈な金属パネルの外壁に防錆・防水処理が完了した状態で出荷されるため、基本的な性能は確保されていますが、快適性、耐久性、デザイン性などを高めたい場合は追加の工事が必要です。外装工事のDIYではコストを抑えながら自分のこだわりを反映させることができます。

 

たとえば、外壁の塗料を好みに合わせて調色すると既製品にはないオリジナルカラーで塗装でき、個性的な外観に仕上がります。塗装の前には汚れを除去し、ひび割れや凹凸があればパテなどで補修しておくと塗料の持ちと仕上がりが向上します。

 

また、壁面に直接木材を貼り付けるとコンテナの無骨な印象を温かい雰囲気に変えることができます。外装に使用する木材は、防腐・防虫処理が施されたものやウッドデッキにも適したハードウッドなど、屋外での使用に耐えられる素材を選ぶ必要があります。

 

一方、職人の技術を必要とする施工はDIYでは難しく、専門業者への依頼が推奨されます。耐火性・耐久性に優れたモルタル塗装は独特の質感と仕上がりの美しさが特徴ですが、素人が行うとひび割れや剥がれが生じやすく、結果的に耐久性が損なわれる可能性があります。

 

なお、専門業者の外装工事には、アプローチ、駐車場、庭などの外構工事やテラス、ウッドデッキなどのエクステリア工事が含まれる場合があります。専門業者へ依頼する際は、どこまでの範囲の工事に対応してもらえるかを確認するようにしましょう。

基礎工事

コンテナハウスの基礎工事は、選ぶ基礎によってDIY可能な範囲が変わってきます。コンテナハウスの用途や設置場所の環境によって求められる基礎の強度や仕様が異なり、施工の難易度も変わるためです。

 

一般的にDIYで可能な基礎工事のレベルは、比較的単純な作業に限ります。この場合、コンテナハウスの利用は短期間の設置や移動を前提としたものであり、施工の負担を抑えながら一定の安定性を確保できます。

 

【DIYで可能な基礎工事】

工程 作業内容
土地の平準化と整地 設置場所の地面を平らにし、適切な排水や地盤の強度を確保する

(土の量や状態によっては簡単な整地作業で済む場合もある)

ベタ基礎の施工 型枠を設置し、所定の厚さにコンクリートパッド(基礎スラブ)を流し込む
ブロック基礎の設置 既製の基礎ブロックや杭を敷設してコンテナの下に直接設置する

(※建築基準法に適合しないため、建築確認申請が通らない点に注意)

 

コンテナハウスの安定性は基礎に左右されることから、十分な地盤調査と適切な設計に基づいた施工が前提となります。特にDIYでの施工は強度不足や不同沈下といった重大なリスクに繋がりやすいため、 基礎の種類に応じて専門業者への依頼を検討する必要があります。

 

たとえば、物置やガレージのような小規模なコンテナハウスであれば、ブロック基礎や独立基礎(束石)などの比較的簡易な基礎で対応でき、DIYが可能です。専門知識や重機による作業などは不要なため、DIY初心者でも挑戦しやすい作業です。

 

一方、居住や店舗として利用するような中規模以上のコンテナハウスの場合は、より高い耐震性や耐久性が求められるため、ベタ基礎や布基礎などの強固な基礎が必要となります。これらの施工には掘削、配筋、打設といった専門的な技術や重機による作業が多く、DIYでの施工は難しくなります。

 

さらに、地盤改良を必要とする場合や長期間の設置を想定している場合は、専門家への依頼が不可欠です。建築基準法などの法規制を遵守するためにも土地の状況に適した基礎の種類と工法を選定し、構造計算を含めた適切な施工計画を進めましょう。

 

なお、基礎の選び方や費用の目安は「コンテナハウスに基礎工事が必要な理由は?施工法の選び方や費用目安も解説」で説明していますので、ぜひ参考にしてみてください。

断熱・防音工事

コンテナハウスの断熱・防音工事はDIYの難易度が高く、得られる効果には限界があります。金属製のコンテナハウスは熱伝導率が高く、音も響きやすい特性があり、一般的な住宅よりも精度の高い施工が求められるためです。

 

断熱・防音工事を理想のレベルで施工するには、十分な機能を備えた材料とその効果を最大限活用できる技術力が不可欠です。自身のDIYスキルと費用対効果を考慮しながらDIYで施工できる範囲を見極め、難しい場合は専門業者への依頼を検討しましょう。

 

【断熱・防音工事の施工範囲】

工程 DIY可能な範囲 専門業者に依頼すべき範囲
下地組み 墨出し、水平出し、木材の切断・固定など 精密な設計や複雑な形状の骨組み(特に二重壁・二重床・二重天井など、防振を考慮した構造の場合)
遮音材の設置 吸音材、遮音シート、防振マットなどを取り付ける(重量があるため複数人での作業が望ましい) 専門知識に基づいて遮音材を隙間なく施工し、本格的な防振構造を構築する
断熱材の充填 シート状やボード状の断熱材を充填する(グラスウール、ロックウール、スタイロフォームなど) 発泡ウレタンフォームを吹き付ける(専用機材と技術が必要)
防湿層の設置 防湿シートを隙間なくタッカーなどで固定する 希望による(より精度の高い仕上がりを求める場合など)
内装下地・吸音材の設置 石膏ボードやクロスの貼り付け、塗装、簡易的な吸音パネルの設置 室内の音響設計まで含めた、より専門的な吸音対策

 

断熱工事には内断熱と外断熱があり、コンテナハウスでは一般的に内断熱で施工されます。具体的な方法は、コンテナの内壁に木材などで下地を組み、断熱処理や防音処理を施した後、ベニヤ板やOSB合板などを貼り付けて仕上げます。

 

コンテナの波板部分と断熱材が直接触れると熱橋(ヒートブリッジ)によって断熱性が低下するため、下地材と壁との間には空間を設けるなどの工夫を施します。空気層を作ることで熱伝達と音の共振が低減でき、断熱性と防音性が向上します。

 

防音工事では、遮音材と吸音材を組み合わせると防音性が向上します。コンテナの構造上、遮音材だけでは音が室内に反響しやすく、吸音材を併用することで音の吸収を促すことができます。グラスウールやロックウールなどの断熱材は、吸音材としての機能もあります。

 

より高い防音効果を求める場合は、コンテナの躯体から内装壁・床・天井を完全に独立させた二重構造にする方法もあります。二重にした分だけ室内の使用面積は減り、防振設計や専門業者による施工が必要となりますが、遮音と断熱の両方に高い効果が期待できます。

 

断熱・防音工事では、防湿処理や気密処理も重要です。湿気が断熱材や防音材の内部に入り込むと結露やカビの原因となるため、防湿シートは隙間なく貼り、気密性の高い窓枠やドアを選びましょう。さらに、取り付ける際は接合部をシーリング剤(コーキング剤)でしっかり塞ぐなど、丁寧に作業することが大切です。

 

なお、コンテナハウスの断熱工事や防音室を設ける方法は「コンテナハウスの活用における断熱工事の方法や価格相場を解説」と「コンテナハウスに防音室を設ける方法や費用相場など解説」で説明していますので、ぜひ参考にしてみてください。

屋根工事

コンテナハウスの屋根工事は、一般的に専門業者への依頼が推奨されます。高所作業は危険を伴い、施工が不十分だと雨漏りや構造的な問題に繋がる可能性があるためです。リスクを承知の上でDIYを行う場合は、注意点を確認しながら慎重に進める必要があります。

 

コンテナハウスの屋根は勾配がほとんどない陸屋根で、緩やかな傾斜によって雨が溜まりにくい構造になっています。しかし、天板に凹みやたるみなどがあると部分的に水が溜まることがあり、水溜りによって錆や腐食が発生すると雨漏りの可能性が出てきます。

 

そのため、追加の屋根を設置したり、既存の屋根を改良したりする対策が必要になります。特に積雪量の多い地域では、コンテナの屋根に雪が積もるとその重みで歪みや破損が生じる場合があるため、急勾配の屋根やより強度の高い屋根の設置が求められます。

 

【コンテナハウスの屋根の種類とDIYの注意点】

 

屋根の種類 特徴 DIYの注意点
2×4材やSPF材による骨組み×屋根材 ・ある程度のDIYスキルが必要

・断熱性や遮音性を高めやすい

・勾配を自由に設定できる

・屋根材が豊富でデザイン性が高い

・材料費が高くなる傾向がある

・屋外での使用に耐えられるよう、防腐・防蟻処理が施された木材を選ぶ

・軽量で固定しやすい屋根材を選ぶ(軽量金属屋根、軽量瓦、アスファルトシングル、化粧スレートなど)

・木材の加工や防水処理の手間を考慮する

タイトフレーム×折板屋根 ・強度や耐久性が高い

・軽量で建物への負担が少ない

・重厚で無骨な印象がある

・断熱材一体型など種類が豊富

・材料費は比較的高価

・専門的な知識と工具が必要となる場合が多い

・風圧に対する設計と部材の正確な取り付けが重要

・DIYで行う場合は、専門家への相談が推奨される

単管パイプ×波板 ・DIY初心者でも扱いやすい

・断熱効果や遮音効果は低い

・勾配がつけやすい

・見た目が簡易的になりやすい

・材料費が比較的抑えられる

・耐久性や強度は専門の屋根材に劣る

・ポリカーボネート製や樹脂製などの軽量な波板は風で飛ばされやすい

・風の影響が大きい場所では十分に耐風補強をする

 

コンテナハウスの屋根工事はカバー工法によって施工します。既存の屋根の上に新しい屋根材を重ねることで、断熱性、遮音性、耐久性、デザイン性などの向上が期待できます。建物の寿命を延ばし、メンテナンスの手間やコストの削減にも貢献できるため、用途に適した屋根を設計することが重要です。

 

たとえば、住居として利用する場合は、頑丈な骨組みを作ってから下地に厚手の断熱材を敷き詰め、鋼板と断熱材が一体化したサンドイッチパネルなどを被せると高い断熱性が確保できます。ただし、天板の強度や防水性によっては補強や防水処理が必要な場合があります。

 

一方、倉庫や物置などの簡易的なコンテナハウスの場合は、タイトフレームと折板屋根、単管パイプと波板といったシンプルな組み合わせでも十分な場合があり、耐久性を確保しながら低コストで屋根を仕上げることができます。

 

また、デザイン性を重視するなら勾配をつけた切妻屋根や片流れ屋根、寄棟屋根などを採用すると個性的な外観が演出できます。騒音対策が必要な場所では、遮音性の高い屋根材や防音シートを併用すると外部からの音を軽減でき、静かな居住空間が得られます。

 

屋根の防水性を高めるためには、防水シートを隙間やたるみがないように貼り、部材の接合部やビス、釘、ボルトなどの留め具部分にはコーキングを丁寧に施すなど、一つ一つの工程を慎重に進めることが大切です。

 

なお、屋根工事のDIYを安全且つ確実に進めるためには、事前に屋根の形状、寸法、勾配などを設計し、十分な強度計算を行う必要があります。DIYに慣れていない場合は複雑な形状や大きな屋根は避け、段階的に進めましょう。高所作業では足場をしっかり確保し、ヘルメットや安全帯を必ず着用するようにしてください。

電気工事・給排水設備工事

コンテナハウスの電気工事や給排水設備工事は、基本的にDIYには適しません。安全面、専門知識、法規制、将来的なリスクなどを考慮すると専門業者に依頼すべき範囲であり、場合によっては法律違反になる可能性があるためです。

 

たとえば、電気配線工事では、電気設備の工事や保守に従事するための国家資格である電気工事士の資格が必要です。作業には感電や火災のリスクが高く、無資格者が作業した場合には法律違反になります。

 

また、給排水設備工事では、水道法に基づく給水装置工事主任技術者の資格が必要であり、水道管の接続や排水処理を適切に行うための専門知識と技術が求められます。不適切な施工は漏水による建物の腐食や水質汚染、近隣住民とのトラブルに繋がる可能性があります。

 

【電気工事・給排水設備工事の施工例】

  1. コンテナハウス販売業者を経由して提携の専門業者が施工する
  2. ハウスメーカーを経由して提携の専門業者が施工する
  3. 施工主が個別に依頼して各種専門業者が施工する

 

コンテナハウスの電気工事や給排水設備工事は、コンテナの購入元にまとめて依頼するのが一般的です。希望のハウスメーカーがある場合はそちらを経由したほうが満足度が高くなりますが、施工主が専門業者の選定から始める場合は時間と手間がかかるため、施工開始が遅れる可能性を考慮する必要があります。

 

工事を依頼する際は、コンテナハウスの用途、必要な設備、配置イメージ、予算などを整理し、分かりやすく伝えるとスムーズな工事に繋がります。コンセントや設備の位置、配管のルートなどは後から変更することが難しいため、コンテナハウスの構造やサイズが分かる図面や仕様書があれば必ず提出しましょう。

 

また、コンテナハウスの設置場所の状況は工事の可否や費用に影響するため、地面の状況、周囲の建物との距離、電気の引き込みやすさ、給排水管の接続の可否なども正しく伝える必要があります。その際は、写真などを活用して視覚的に伝えると共通理解が深まります。

 

さらに、業者に確認しておきたいことは事前にリストアップしておきましょう。工事期間、保証内容、アフターサービスといった基本事項に加え、追加費用が発生する可能性、近隣住民への配慮や挨拶の有無なども明確にしておくと安心です。

まとめ

コンテナハウスのDIYに着手する前に安全面や作業効率に関わる基本的な知識を確認しておくことが重要です。具体的には「建築用コンテナを使用する」「必要な工具と材料を準備する」「建築基準法などの関連法規を遵守する」「必要に応じて専門業者に依頼する」といった4点を考慮した上でDIYを進めていきます。

 

コンテナハウスには建築基準法に適合した建築用コンテナを使用することが前提です。価格相場はコンテナの仕様によって変動するため、カスタマイズの必要性を慎重に検討し、予算とのバランスを見ながら最適なオーダー内容を決めましょう。

 

コンテナハウスのDIYに必要な専用工具や材料は、作業に着手する前にリストアップしておくことで無駄なコストやリソースを削減できます。建築においては、建築基準法などの関連法規を遵守し、DIYで難しい作業などは必要に応じて専門業者に依頼することが大切です。

 

また、コンテナハウス建設の施工範囲は、基礎工事から内装・外装工事、電気・給排水設備の設置まで多岐に渡り、中には危険を伴う作業や法律に関わる作業も含まれます。どの部分にDIYを取り入れるかは、個人のスキル、予算、希望する仕上がりによって異なるため、DIYの目的を明確にした上で無理のない作業計画を立てましょう。