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コンテナハウスは、形状や材質から一見して狭くて簡素なイメージを持たれることがありますが、実際は、連結や積み上げによって空間の拡張が可能で、自由な間取りやおしゃれな内装を施すことができます。
さらに、コンテナハウスには一般住宅と同等のライフラインが接続できるため、カフェや美容サロン、宿泊施設など、幅広い用途で活用されています。
当記事では、コンテナハウスのおしゃれな内装事例について紹介します。コンテナハウスの間取りと設置、内装にかかる費用例なども解説していますので、コンテナハウスの内装を検討している方は参考にしてみてください。
近年、コンテナハウスはその汎用性の高さから様々な場所で目にする機会が増えています。特徴的な外観が気になって内装に興味を抱く方も多いのではないでしょうか。
コンテナハウスの内装事例では、様々な用途で作られ、実社会で機能しているコンテナハウスを紹介します。内装のイメージ画像や施工事例を参考にするとコンテナハウスの活用イメージが掴みやすくなるため、コンテナハウスに興味のある方は、ぜひご覧ください。
不動産会社の事務所として活用されているコンテナハウスの事例です。
【コンテナオフィス「YAMATO CONTAINER VILLAGE」】
使用されているコンテナは、建築確認申請可能な建築コンテナ40フィート3台、20フィート2台です。一階部分は壁3面を大開口の窓で囲むことで、自然光がたっぷりと降り注ぐ明るく開放的な空間を実現しています。屋上には、晴れた日に景色が楽しめるデッキを備えています。
室内は、40フィート2台を積み重ねて作り出した吹き抜け天井が空間に広がりを与え、開放感のあるオフィスを演出しています。天井一面を古材の羽目板で覆うことで、シンプルなコンテナの内装を高級感ある雰囲気に仕上げました。
自然エネルギー発電コンテナとして活用されているコンテナハウスの事例です。
自然エネルギー発電コンテナは、ワーケーション施設と非常用電源を兼ね備えています。風力・太陽光などを利用する発電装置と蓄電池を格納しています。
自然エネルギー発電コンテナは、トラックなどでの運搬が可能です。非常時や災害時には現場に急行し、非常用電源として役立てられます。再生可能エネルギーを活用した防災・減災対策として地域の防災活動に貢献できます。
ワーケーション施設の一般的な利用目的は、休暇を兼ねたリモートワークです。リラックスできる環境を構築するために、内装には温かみのあるブラウンを基調としたウッド調デザインを採用しています。大開口の窓からは自然の眺望が楽しめる作りになっています。
照明をダウンライトにすることで光と影が調和し、昼と夜とで違った雰囲気が演出できます。
なお、コンテナハウスの内装事例は、弊社サイト内「活用事例」からも確認できます。「ギャラリー」では、海外で人気のコンテナハウスも紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。
コンテナハウスに使用するコンテナは、JIS規格(日本工業規格)の建築用コンテナです。コンテナハウスは建築確認を必要とし、建築基準法第37条において構造用鋼材などの指定建築材料の品質をJISまたはJASS(日本農林規格)に適合するものと定められています。
WEBなどに見られるコンテナハウスの内装事例には、海外で流通している輸送用の中古コンテナ(ISO規格)も含まれます。市場価格は安いものの、日本では建築基準法に則って整備する必要があり、多くの場合、余計にコストがかかることを覚えておきましょう。
JIS規格のコンテナハウスは、柱と梁で支えるラーメン構造です。壁に荷重がかからないため、開口部を広く取っても強度を保ち、連結や積み上げが可能です。この特徴がリフォームやリノベーションの幅を広げ、間取りや内装の自由度を高めています。
コンテナハウスは一般的な建築物に比べてコストが抑えられる場合があり、工期の短さやデザイン性の高さなどが注目されています。コンテナハウスの詳細を知りたい方は「コンテナハウスとは?注目の理由や設置する場合の注意点を解説」も参考にしてみてください。
コンテナハウスの内装設計は、コンテナ内部の機能性とデザイン性を高めるために必要な作業です。内装を仕上げる前段階として、基本的に3つの工程を行います。
【コンテナハウスの内装設計】
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コンテナハウスの内装設計は、コンテナのサイズと間取りを決めることから始まります。用途に応じて空間の規模に適したライフライン設備を選択し、内装造作工事によって内装を美しく仕上げるための下地を作ります。
内装に関しても建築基準に適合させる必要があり、品質や間取りにこだわりすぎると余計にコストがかかる場合があるため、注意が必要です。費用対効果を考慮し、理想の内装に仕上げるための内装設計を考えていきましょう。
建築用コンテナの基本的なサイズは、20フィートと40フィートの2種類です。コンテナハウスの奥行きを示す「長さ」が、 20フィートサイズは約6m、40フィートサイズは約12mとなっており、高さや幅はいずれも同じです。
ただし、ハイキューブコンテナ(HC)は、通常のコンテナよりも高さが約30cm高くなります。天井高が上がることで室内空間がより広くなり、収納力や居住性が向上します。
【建築用コンテナの種類とサイズ】
サイズ | 20フィート | 40フィート |
外寸(長さ×幅×高さ) | 6.058m×2.438m×2.591m
(HCの高さ:2.896m) |
12.192m×2.438m×2.591m
(HCの高さ:2.896m) |
内寸(長さ×幅×高さ) | 5.898m×2.350m×2.393m
(HCの高さ:2.698m) |
12.034m×2.350m×2.393m
(HCの高さ:2.698m) |
坪数 | 約4.2坪 | 約8.4坪 |
畳数 | 約8.5畳 | 約17畳 |
コンテナハウスは、向きや構成を工夫して設置します。ハイキューブコンテナを横倒しにして間口を広く取ったり、積み上げたコンテナの高さを活かしてロフトスペースや床下収納を作ったりなど、アイデア次第で間取りの幅を広げることができます。
さらに、間取りを設計する際に住環境や生活導線を考慮しておくと予想される課題に事前に対処できるようになります。実際に居住した後で改修が必要になる場合に比べてコストの削減が期待できるため、シミュレーションを十分に行うことが大切です。
たとえば、騒音対策には吸音材や防音壁を設置する方法がありますが、部屋と部屋をクローゼットで仕切ると間取りの工夫だけで遮音性が高められます。また、生活動線を考えて家具やドア、配線などの配置を考えて設置スペースを確保しておくと住みやすさが向上します。
特に、ドアや窓の配置はプライバシー対策や結露対策にも有効です。コンテナハウスを配置する際は、日当たりや風通しを計算した上で最適な方向を向くように基礎を構え、窓の大きさや配置についても考慮しましょう。
コンテナハウスは一般住宅と同様に、電気、ガス、水道などのライフラインが接続できます。建築基準法に則ってしっかりとした基礎を組み、配管や配線などを確実に施工することで、ライフライン設備が安全に使用できるようになります。
実際に設置するライフライン設備は、コンテナハウスの用途や設置場所によって異なります。将来的な活用イメージも踏まえながら、設置を必要とするライフライン設備について考えてみましょう。
【コンテナハウスのライフライン設備】
設備 | 種類 | 詳細 |
電気 | 電線の引き込み、太陽光パネルの設置など | 電力会社から電線を引き込み、分電盤から各部屋に配線できる。太陽光発電システムとの併用も可能。 |
ガス | プロパンガス、都市ガス、オール電化など | プロパンガス(LPガス)は設置が容易だが、ランニングコストが高い。都市ガスは供給エリアが限られるため、対象地域の確認が必要。 |
水道 | 水道本管からの引き込み、井戸水や雨水の利用など | 給排水工事によって水道本管からの引き込みができる。井戸水や雨水は水質検査によって安全性を確保する。
(場合によっては浄化槽を設置する必要がある) |
トイレ | 水洗式、簡易水洗式、非水洗式など | 水洗式は排水処理(下水への接続や浄化槽の設置など)が必要。簡易水洗式や非水洗式は排水設備が使えない地域でも利用できるが、メンテナンスが頻繁になる。 |
空調 | エアコン、ファンヒーター、24時間換気システムなど | コンテナハウスは気密性が高く、内部の空気が滞留しやすいため、冷暖房設備や24時間換気システムなどの空調設備が必要。 |
情報通信 | インターネット回線、電話回線など | 在宅ワークやオンライン学習などで高速回線を必要とする場合は、提供エリアを確認しておく。 |
ガス設備や水道設備は、コンテナハウスを設置する場所によって利用できる設備が限られます。具体的には、都市ガスの利用や水道本管からの引き込みなどはできない地域があります。ライフライン設備を検討する際は、利用の可否と代替設備を確認しておきましょう。
コンテナハウスはエコ住宅としても注目され、太陽光発電やオール電化システムなどの活用も進んでいます。エコシステムの導入には初期費用がかかりますが、エネルギー消費を抑えて環境負荷を低減でき、長期的に見るとランニングコストを下げることができます。
なお、コンテナハウスはシンプルな構造のため、そのままでは配管や配線がむき出しになる可能性があります。デザインとして露出させる例もありますが、見栄えや安全性を高めたい場合は、カバーの取り付けや壁内への埋め込みといった内装の工夫が必要です。
コンテナハウスのライフラインは、用途やライフスタイルに応じて適した設備を導入することで、一般住宅と変わらない快適な生活を実現できます。設備を導入する際は、初期費用だけでなくランニングコストやメンテナンスについても考慮しましょう。
コンテナハウスは一般住宅と同様に、内装造作工事を施して内装を仕上げます。内装造作工事とは、壁、床、天井などの建物内部の基礎を作る工事のことです。造作工事の仕上がりは内装全体の仕上がりに直結し、内装材の性能や耐久性にも影響します。
なお、内装造作工事を施すと、下地や断熱材などの厚みに応じて室内面積は狭くなります。建築用コンテナの内寸全体が間取りとして利用できるわけではない点に注意しましょう。
【コンテナハウスの内装造作工事】
工程 | 内容 | 備考 |
下地処理 | コンテナハウスの内部に下地材で骨組みを作る | 軽天や木材など |
断熱処理 | 壁、床、天井の下地に断熱材を施す
(隙間なく十分な厚みを持たせる) |
発泡ウレタン、グラスウール、ロックウールなど |
防音処理 | 断熱材にも一定の防音作用があるが、効果を高めたい場合は、別途、防音材を施す | セルロースファイバー、グラスウールなど |
湿気対策 | 資材や設備を利用して湿気や結露によるカビの発生を防ぐ | 防湿シート、調湿剤、24時間換気システムなど |
コンテナハウスを複数使用する場合、壁面を開口してコンテナを連結しますが、窓やドアを設置する場合も同様に、下地を組む作業の前段階で該当箇所を開口しておきます。用途に適した形に加工しながらコンテナハウスの内装造作を進めていきます。
コンテナハウスの内部は、未加工だと鋼材がむき出しの状態で、断熱材や石膏ボード、ベニヤ板などの資材の取り付けが難しくなります。そのため、軽天や木材などで下地となる骨組みを作っておく必要があります。骨組みはコンテナの強度を高める役割もあります。
重量鉄骨造のコンテナハウスは、熱伝導率が高く外気の影響を受けやすいため、壁、床、天井の全てにおいて断熱材が欠かせません。コンテナ内部は気密性が高く、空調が効きやすい特徴もあることから、輻射熱を防ぐと空調効率が向上します。
また、コンテナハウスは温度差により結露が生じやすく、湿気がこもりやすくもあります。そのままではカビが発生する可能性があるため、防湿性に優れた下地材や調湿効果の高い内装材を使用し、必要に応じて24時間換気システムを設置するなどの対策を施しましょう。
コンテナハウスの内装にかかる費用は、施工方法、導入設備、内装デザインなどによって異なります。高品質な資材や最新式の設備、間取りやデザインにこだわった内装などは人件費や材料費などのコストを高めるためです。
ここでは、コンテナハウスの内装にかかる費用例を設備費と内装工事費に分けて紹介します。いずれの費用も工夫次第でコスト削減が見込めるため、初期費用を抑える方法も参考にしてみてください。
【コンテナハウスの内装にかかる初期費用を抑える方法】
項目 | 方法 | 効果 |
施工 | DIYを取り入れる | 人件費、施工費の削減 |
設備 | 中古やリースを利用する | 設備導入費の削減 |
内装 | 間取りやデザインをシンプルにする | 材料費、人件費、施工費の削減、工期の短縮 |
資材 | リサイクル素材や自然素材を利用する | 材料費の削減、環境に優しく個性的な空間を演出できる |
見積もり | 複数の業者から見積もりを取る | 相見積もりで比較検討することで、最適な業者が選定できる |
補助金 | 国や自治体の補助金・助成金制度を利用する | 条件によっては、再生可能エネルギー導入支援などが受けられる |
コンテナハウスの内装費用は、可能な部分にDIYを取り入れると人件費や施工費の削減につながります。ただし、作業の全てをDIYで行うと時間と労力がかかるため、専門業者に依頼する部分とDIYで行う部分を明確にしておくことが重要です。
コンテナハウスの内装のうち、初期費用の差が出やすい項目が設備です。中古やリースは新品を購入する場合に比べて初期費用が大幅に抑えられます。ただし、導入の際は、メンテナンスや買い替えを考慮して性能や耐久性を十分に確認しておく必要があります。
また、内装をシンプルにすると、材料費、人件費、施工費の削減に加え、工期を短縮する効果があります。費用を抑えておしゃれな内装を作るには、リサイクル素材や自然素材を利用したり、観葉植物を置いて緑豊かにしたりするといったインテリアの工夫も有効です。
なお、専門業者に施工を依頼する際は、複数の業者から見積もりを取りましょう。相見積もりで施工内容や価格設定などを比較検討することは、最適な業者の選定に役立ちます。また、交渉材料としてより良い条件で契約できる可能性も高まります。
設備費は、コンテナハウスの用途に応じて必要なライフライン設備にかかる費用です。電気、ガス、水道、トイレなどを設置する場合の工事費や設備購入費が含まれます。
内装費用において設備費が占める割合は大きく、専門業者に依頼する部分も多くなります。工事費などは費用が複雑になりやすいため、予算内で理想の内装に仕上げられるよう、設備にかかる費用例を事前にしっかり把握しておきましょう。
【コンテナハウスの設備にかかる費用の一例】
設備 | 種類 | 費用相場 | 費用の変動要素 |
電気 | 配線工事、コンセント設置、照明器具設置 | 10~15万円 | コンセントの数、照明器具の種類、配線ルートの長さ |
太陽光パネル
(1kWあたり) |
25.5万円~ | パネルの容量、設置場所、工事の難易度 | |
ガス | ガス配管工事、ガスコンロ設置、ガス給湯器設置 | 7~15万円 | ガス種別、器具の種類、配管ルートの長さ |
水道 | 水道配管工事、シンク設置、風呂設置 | 10~150万円 | 水源との距離、配管の長さ、水栓・浴室の種類 |
トイレ | トイレ本体設置、給排水工事、換気扇設置 | 40~100万円 | 便器の種類・数、排水方法、換気扇の種類・数 |
空調 | エアコン本体、標準取り付け工事(1台あたり) | 7~15万円 | 器具の種類・数、設置場所 |
情報通信 | インターネット・電話回線の契約、開通工事 | 4~5万円 | 回線の種類、速度、契約内容 |
コンテナハウスのライフラインは一般的な建築物と同じ方法で供給されます。トイレに加えて浴室を設置することも可能で、給排水工事を施すことで一般家庭と同様の使用環境が整います。ただし、地域によっては工事できない場所もあるため、事前確認が必要です。
基本的な設備のほか、太陽光発電や雨水の利用といった環境に配慮したシステムを導入するとサステナブルな暮らしが実現できます。エコシステムの導入には初期費用が多くかかりますが、長期的に見るとランニングコストが抑えられるメリットもあります。
なお、落下の危険性を伴う設備や家具の取り付けは、下地の補強が必要になる場合があります。エアコン、照明器具、テレビ、造作家具などを設置する予定がある場所については、下地の状態を確認し、耐荷重に応じて補強費用を計算しておくと安心です。
コンテナハウスの設備にかかる費用はあくまでも一例です。実際は、設置する機器や工事の規模などに応じて費用が変動します。また、設置後のトラブルを未然に防ぐために、導入前に設備の特徴や施工方法などを十分に理解しておきましょう。
内装工事費は、コンテナハウスの内装を快適かつ理想的な空間にするために必要な工事にかかる費用です。下地材、仕上げ材、塗料などの資材費と施工費が含まれ、使用する資材、デザイン、施工面積などによって費用相場が異なります。
内装にこだわるとその分費用は上がりますが、おしゃれで居心地の良い空間を作ることができます。また、DIYで費用を抑えながら独創的な空間を作り上げることも可能です。理想の内装に仕上げるために、内装工事にかかる費用を事前にしっかり把握しておきましょう。
【コンテナハウスの内装工事にかかる費用の一例】
項目 | 種類 | 費用相場 | 費用の変動要素 |
下地 | 下地材(木材、軽天、ベニヤ板、石膏ボードなど)、断熱処理、防音処理、湿気対策 | 10~50万円 | 下地材の種類、施工面積 |
壁
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内装材(クロス、タイル、羽目板など)、塗装 | 30~100万円 | 壁材の種類、施工面積 |
床 | 床材(フローリング、フロアタイル、クッションフロアなど)、塗装 | 5~80万円 | 床材の種類、施工面積 |
天井 | 天井材(クロス、ボード、羽目板など)、塗装 | 3~30万円 | 天井材の種類、施工面積 |
オプション | サッシ、ドア、シャッターなど | 10~30万円 | 建具の種類、数 |
造作家具 | 造作収納、造り付け家具 | 5~50万円 | 造作家具の種類、数 |
コンテナハウスの内装工事において、断熱処理や防音処理、湿気対策などは下地を施工する段階で済ませます。構造体の状態に応じて補強が必要な場合は、建築基準法に則って整備しなければならないため、相場よりも費用が上がります。
内装材は種類が豊富で品質による価格差も大きいため、費用対効果の高い資材を揃えましょう。鉄やコンクリートなどの無骨さを活かしたインダストリアル、木の質感が自然で素朴なフレンチカントリーなど、テイストに統一感を持たせるとおしゃれ度が高まります。
また、造作家具を計画的に配置すると限られたスペースが有効活用できます。造作収納や造り付け家具はデッドスペースを減らしながら収納力や機能性を高めることができるため、コンテナハウスの間取りが広げられない場合などは、特に実用性が高まります。
コンテナハウスの内装は、費用対効果を考えながら素材やデザインを選ぶことが大切です。デザインや品質にこだわると費用がかかってしまいますが、可能な部分にDIYを取り入れながら、コストを抑えてイメージ通りの空間に仕上げていきましょう。
コンテナハウスの内装は、市販の内装材を使ってDIYが可能です。施工範囲や仕上がりは力量にも寄りますが、日曜大工レベルの方でも綿密な計画と安全への配慮があれば、多くの作業をDIYでこなすことができます。
内装工事をDIYで行うと、季節や状況に応じて好きなタイミングで始められ、作業計画も自由に変更できます。内装DIYは巷でも人気が高く、ホームセンターやネットショッピングで購入できる内装材も充実しているため、コストを抑えて理想の内装を施すことができます。
【DIYでできる内装工事の一例】
種類 | 施工例 | 注意点 |
壁 |
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床 |
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天井 |
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照明 |
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収納 |
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ドア |
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壁や床は空間において視認性が高く、部屋のイメージを印象付けやすい部分です。DIYも取り入れやすく、初心者でも扱いやすい塗装剤やクロス、フロアシートなども豊富に流通しています。水平を取ったり凹凸を均したりして下準備を徹底するとより美しく仕上がります。
天井の場合は、壁や床に比べて作業場所や安全性が確保しにくく、DIYの難易度も上がります。塗装剤や接着剤などは垂れ落ちてくる恐れがあるため、塗布量に注意し、必ずゴーグルやマスクを装着しましょう。また、どの作業においても十分な換気を心がけてください。
なお、コンテナハウスの内装工事のうち、骨組みや下地の施工は構造体の耐久性や断熱性などに影響するため、DIYでの作業には向きません。新品で購入したコンテナハウスには一連の施工が済んでいる場合が多いですが、中古品を改修する際には注意が必要です。
また、玄関ドアや窓などの取り付けも専門業者への委託が望ましいです。作業中の破損や施工不備などがあると危険が生じるため、構造に関わる工事(壁の撤去、間仕切りなど)や電気配線などと同様に、安全性や耐久性を考慮して専門業者へ相談するようにしましょう。
WEBなどに見られるおしゃれなコンテナハウスの内装は、建築基準法で定められたJIS規格(日本工業規格)の建築用コンテナを基に作られています。中には海外輸送用の中古コンテナ(ISO規格)も含まれますが、日本では条件に従って整備する必要があります。
コンテナハウスはラーメン構造で、連結や積み上げが可能です。設計の自由度が高いため、内装設計を行うことでコンテナ内部の機能性とデザイン性を高めることができます。
コンテナハウスの内装にかかる費用は、施工方法、導入設備、内装デザインなどによって異なります。設備費と内装工事費の費用例を参考にすると費用対効果の向上が期待できます。
可能な作業にDIYを取り入れ、必要な工程は専門業者に委託しながらコストを抑えて理想の内装に仕上げていきましょう。